直下の“検索イン時クリック”をクリックして頂くとページ全体が表示されます。 | ||||
![]() ![]() 2.NCコードの説明 N0 02 G02・G03(1/3) これは通称円弧補間と言います。 レベル 1 先ずこれは円弧と言われるだけにアールを意味します、最後の2とか3は回転方向を示します。 一般的には時計を例にして説明する事になっています。 例えば時計を正面に見て 針が動いて行く方向が=時計回り(CW) →『G02』 その反対が =反時計回りで(CCW) →『G03』となります。 車を運転する人は分かるかとお思いますが、右へ曲がりたい場合はハンドルを右へ、左へ曲がる場合は左へ回します。 これを関連付けますと G02=時計回り =右へ曲がる=右へハンドルを回す。 G03=反時計回り =左へ曲がる=左へハンドルを回す。 となり G02は右回りそしてG03は左回りとも表現できます。 初めての人はG02=右回り、 G03=左回りと覚えたほうが感覚的に分かりやすいかと思います。 レベル 2 先(レベル1)の説明でG02とG03では方向に違いがあるという事が分かったと思います。 でも一寸待って下さい、NCではアールと方向だけでは情報不足なのです。 例えばカーブを曲がるのにハンドルを回します、その曲がるカーブの大きさによりによりハンドルを回す角度を貴方は無意識に調整していますよね。 カーブに合わせて調整するって事をNCはしてくれませんから教えて上げないといけません。 教える場合はこうします。 これから通るR(アール)は右回りの50.(50ミリ)ですよと指示すると仮定し、NC的に表現しますと。 『G02R50.』になります。 これでRの大きさと方向が分かりました、でもまだ一つ足りません。 そうです、G00又G01と同じく何処から何処までの指示ありません。 従って(例) 1) X0Y0 出発点(現在地) 2) G02X50.Y50.R50. 目標地点 1) のポイント(X0Y0)から 2) G02(時計回り)でX50.Y50.のポイント(地点へ)へR50.(50ミリの大きさのアール)で移動しなさい(しろ)。となります。 レベル 3 >1) X0Y0 出発点(現在地) >2) G02X50.Y50.R50. 目標地点 レベル2では上記のようにRの大きさと移動ポイントを指定しましたね。 所がまたここでも問題があります。 例えば(下図参照)
1) X0Y0 2) G02X0Y90.R50.ですね。 でも不思議にRが大きいものと小さいものが2つ存在します。理由は弧の位置決めをするのには2つのポイントがあればいいのですから存在して当然なんです。 上図では左側に弧を描いていますけど、上記のような理屈ですから出発地と目的地を変えてあげれば右側にも出来る訳ですね。 レベル3では方向と(ここでは右回りです)大きさを指定してありますから左側だけに弧を描きます(レベルと1と2で勉強しましたね)。 この3でもレベル1と2で教わった通りの条件なのですが弧が2つ出来てます、だからといって弧の条件が違う訳でもありません。 もう一度上図の弧を見て下さい、よく見ますと円弧の角度が180度以内と180度を越える円弧となっています。 つまり方向と大きさを指定するだけでは角度180度を境にして2個出来るというわけです。これでは何方の道を通ったらよいかNCでは判断出来ません、 通常は180度以内であると判断して動くように設定されていますので近道をするようになっているのです。 でもたまには遠回り(180度を越える場合)したい場合もありますよね。NCでは遠回りする時はR(大きさ)の前にマイナス(-)をつける決まりとなっています。 つまり 上図の 小さい のRの場合は G02X0Y90.R50. ↑ 大きい ↑ G02X0Y90.R-50.となります。 大きいR指定では大きさの前に - (マイナス)をつけ、遠回りをして目的地に行けとNCに教えて上げるわけですね。 注 180度ピッタシの場合はプラスでもマイナスでもかまいません。 ※ このG02そしてG03もG01と同じく送り速さ(F○○)の指定が出来ます。
![]() トップ→MCの話→●2.NCコードの説明→●NO02 002・G03(1/3) © 2000 natuo |