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11.労働災害・ヒヤリハット(1/3)
 自分が体験したこと、聞いたことを簡単にまとめてみました、参考にして下さい。

1)コンターマシン作業
 a) コンターマシンを使用してワークを切断作業中、ワークを押さえていた手が滑り、コンターの刃で指を切断した。
  原因
   手及び指がもしかしたら滑るかも知れないという認識が無かった。
  対策案
   手がすべった瞬間に、その手を引き戻そうとしても反応するまで一定時間かかるので、その一定時間以上間違いなく確保する
   ために押し棒等を使ってノコ刃との距離を一定以上空けるようにする。

 b)丸棒を切断しようとしたら丸棒が回された。
  原因
   鋸刃で引っ張られるとの認識が無かった。
  対策例
   丸棒をコンターマシンで切断するときは、バイス又はしゃこ万等で固定してから行うようにする。

2)両頭グラインダー
  両頭グラインダーでバイトを研いでいた所、バイトが砥石から滑り、指を擦ってしまった。
 原因
  もしかしたら逃げたり滑るであろうという予測をしていなかった。
 対策例
  万が一滑ってもバイトを持っている指がストッパーになるような位置でバイトを保持する。

3)エンドミル
  φ40の太く刃長の長い(200)エンドミルの切れ刃部を縦に持っていたら、自重で滑り落ち手の平を複数個所深く切った。
 原因
  エンドミルの切れ刃が滑ると切れる事の予測が出来なかった。
 対策例 
  切れ刃の無いシャンク部を持つようにしたり、横向ききに持つようにする。
 
4)工具
  無理な姿勢で、太く長い重量のあるツールを持とうとして手から滑り落ち、刃先が太ももに食い込み(約3センチ)ツールが床に落ち 
 た。
 原因
  持ち上げる時の姿勢の悪さと、油がついていた事による複合的な要因。
 対策例 
  無理な姿勢をせず尚且つ、滑り難いV溝部を持つようにする。

5)切粉取り
  ボーリングしている最中、無意識に切粉を取ろうとして加工中の穴に手を入れ、指を切断した。
 原因
  いつも回転中に専用の切粉取り具を使っていたが、ついうっかり工具を使わず手を入れた。
 対策例
  主軸を停止してから切粉を取るように「くせ」をつける。

6)ツールマガジン
  ツールマガジンからツールを抜こうとしたが、抜くべきポットNOの停止位置を間違えた為、持っていなかったツールが抜け落ち、
 オイルパンに落ちた。
 原因
  きちんと抜くところの位置を確認しなかった。
 対策例
  抜く位置と、抜くべきツール番号を横から確認するようにする。

7)ハンマ打ち
  鉄ハンマでポンチを打とうとして、目測を誤った結果指を打ってしまった。
 原因
  ポンチの頭とハンマの頭の位置関係を把握しない状態でハンマを振り下ろした。
 対策例
  本打ちする前に試打ち動作をし、距離感を確認する。

8)ボール盤作業
 a) 軍手をしていて回転する切粉に巻き込まれて指を落とした。
  原因
   手を汚したくなかったので軍手をしたまま作業をした。
  対策例
   回転する工具を使用する作業は軍手をしないようにする。

 b) ドリル貫通時に板が回された。
  原因
   回り止めなどの対策をしていなかった。
  対策例
   板等に穴を明ける時はきちんと回り止め・バイスでの固定・押さえがねでのクランプ、又はシャコ万などでしっかり固定する。

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