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幾何公差
3.19 機能ゲージ例

公差記入枠の公差値に、付加記号のまるエムが付いている場合、加工品の検査に機能ゲージを使うと作業が単純化できます。

データムが無い場合
   説明用図面
   機能ゲージ

 穴最小径φ7.5から位置度φ0.2を引いてφ7.3になるので、理論的に正しい位置にあるφ7.30(実効寸法)のピン4本が干渉することなくスムーズに入れば、穴4か所の位置は図面精度を確保していると判断できます。

 穴径については2点間測定等で測定し、公差に入っていなければなりません。
   実際は、

左図のように、穴位置だけの確認用ゲージになります。

データムがある場合
   説明用図面
   機能ゲージ

データムの優先順位に従い、データム面を正しく位置決め(3面)します。

ゲージのピン(7.30)とワークの穴が接触していなければ位置度は保証されます。

ただし穴径は2点間測定等で公差内であることが条件になります。
   実際は

データムAは、最大隙間が最小になるように安定化させ、データムBは同じ理屈で最大隙間が最小になるようにして回転方向の位置決め、データムCは1点当たりで位置決めをします。

これで穴がφ7.3のピンに接触しなければ合格になります。

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