幾何公差
3.12 対称度(右側定義と解釈参照)
1)図示例と理屈
ア、溝位置の図示例
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データム中心平面Aに対し、対称に置かれた幅0.06の平行2平面に溝の中心平面があればよい |
実際の理屈は下図のようになります。
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振り分けで幅0.06の2平面内に入っていればOK |
※参照する面にうねりがある場合、最大隙間が最小になるようにし、その中心をデータムAにします。
イ、溝とボスがデータム時の穴位置図示例
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共通データム中心平面A-Bに対し、対称に置かれた幅0.25の平行2平面に穴の中心があればよい。 |
実際の理屈は下図のようになります。
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振り分けで幅0.25の2平面内に入っていればOKです。 |
※データムA及びBの形状が変形としていれば、その接触面を最大幅とし、その中心平面を共通データムとします。
2)検証方法
定盤でもそのまま出来ますが、機能ゲージが必要になる場合があります。三次元測定器で検証可能ならその方が宜しいかと思います。
3)備考
データムは1つしか設定出来ませんので、2つ必要な場合は共通データムとして下さい。
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公差域の定義
公差域は、t だけ離れ、データムに関して中心平面に対称な平行二平面によって規制される。
図示例と解釈
実際の(再現した)中心平面は、データム中心平面Aに対称な0.08㎜だけ離れた平行二平面の間になければならない。
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