幾何公差
3.10-2/2 位置度(右側定義と解釈参照)
2)中心線の規制で公差値にφ無い場合
a、図面例
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指示線の方向に公差値だけ離れた2平面間が公差域になる。 |
b、公差域例
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各穴はデータムA面に直角で、データムBから正確に35ミリ離れた面に対称に置かれた幅0.08の2平面とデータムCから30ミリ及びその穴から50ミリ離れた面に対称に置かれた幅0.05の2平面内の公差域に入っていなければいけない。 |
c、測定例
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aとbを測定し、穴径を半分にして、
aにプラス、又はbから引き、理論値に対して差異を出し2倍にする。 |
d、測定結果例
※穴位置が公差内で倒れている場合もありますが、通常入り口又は中央等任意の
位置で測定し評価すればいいと思います。
3)中心面の位置度
4)同軸に配置された形体の場合
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位置度公差付き形体が円周上に配列されている場合には、特別な指定がない限り、等分に配置されていて正確な位置にあると解釈する。
φ20とφ16各4箇所の軸線はデータムAに直角で、データム軸直線Bから理論的に正確な位置にある、φ16はφ0.3、φ20はφ0.2の円筒公差域内に入っていなければならない。 |
5)平たん面の位置度
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データム平面Aに平行で、Aから70ミリ離れた理論的に正確な位置に対称に置かれた幅0.3の平行2平面に入っていなければならない。
傾いた、あるいは直角な面にも使えます。 |
6)以外の位置度
けがき線・球などもに適用することができます。
7)備考
幾何公差でも一番使われると思われる位置度ですね。
データムは必要に応じて指定した方が、製図側また加工および評価する側ともわかりやすいでしょう。
実際の検査は、定盤上でハイトゲージとハイトマスターでも可能ですが、最近流行の三次元測定器でしょうか。
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