幾何公差
3.9 傾斜度(右側定義と解釈参照) 1)図示例と検証方法例
ア)面
イ)穴
被測定物とイケールを正しく設置し、指示された穴にガタ無くしっくり入るマンドレルを奥まで挿入、イケール上をダイヤルゲージで走らせる。穴深さと同じ距離の最大差を傾斜度とする。
2)図示例と公差域例
注 青線は実際の面又は軸線を示す。
ア)公差値にφが無い場合
a.面
b.穴
イ)公差値にφがある場合
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穴軸線はデータムAに対して理論的な角度30度傾き、直径0.1の円筒公差域の中になければならない。 |
3)備考
ア)以外の検証方法として水準器等があります。
イ)面に指定する場合、直角度もそうですが、真直度と平面度も同時に指定した事になります。
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公差域の定義
公差値にφが無い場合
一平面に投影された公差域は、
データム平面に対して指定され
た角度に傾き、t だけ離れた二
つの平行な直線の間に挟まれた
領域である
図示例と解釈
指示線の矢で示す円筒の軸線は、データム平面に対して理論的に80°傾斜し、指示線の矢の方向に、0.08㎜だけ離れた二つの平行な平面の間になければならない。
公差域の定義2
公差値に記号φがついた場合
公差域は直径 t の円筒によって規制される。円筒公差域は一つのデータムに平行で、データムAに対して指定された角度で傾いている。
図面例と解釈
実際に再現した軸線は、データムBに対して平行で、データム平面Aに対して、理論的に正確に80度傾いた直径0.08の円筒公差域の中に入らなければならない。
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