幾何公差
3.7-2/2 平行度(右側定義と解釈参照) ウ、データムが穴で測定面も穴の場合
ここでは平行度の公差値の前にφがある場合を説明します。
図示例
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データム軸線Aに平行な直径0.02の円筒公差値の中になければいけない。 |
検証例
a、下図のようにデータムA穴と、公差指示ある穴にガタ無くしっくり入る心金、又はゆるいテーパのマンドレルを挿入し、データムA穴を定盤と平行にする。
b、公差指示ある穴の心金両側の高さを測り、ワーク長さと測定箇所の長さを考慮し、最大差を記録する。
c、ワークを下図のように立て、データムA穴のマンドレルで平行を出す。
d、公差指示ある穴のマンドレル両側の高さを測り、ワーク長さと測定長さを考慮し、最大差を記録する。
e、上記bとdの最大差の数値を使って半径を求め、直径に置き換え平行度とする。
エ、以外の検証例
水準器を使う方法もあります。
2)図示例と公差領域例
ア、図示例
イ、領域
ウ、実際の母線(青が表面形状)
3)備考
平らな面同士なら定盤でも簡単ですが、穴などが関連してくると作業が大変になります。
最近流行の三次元測定機が効率的にもよいかと思います。
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