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幾何公差
3.2-2/2 平面度 

5)簡単な方法例
 下図のようにジャッキを隅3箇所にし、重心がその三角形(赤印)内になるように重しを載せてBのジャッキを調整すると簡単に出来ます。ただし剛性の小さいワークは変形量が大きく、誤差がかなり出るので、この方法はやらないほうがいいです。
 

6)図示例と公差領域例
 

7)以外の検証方法
 定盤作業は基準平面との比較になりますが、以外に定盤等大物などは、3点式直線測定器・水準器・オートコリメータによる方法(計算が必要)等があります。
小さく平面度がミクロンの場合、オプリカルフラットでも出来ます。

定盤にべた置きにしてシムで確認する方法もありますが、シムが届かない中央部がペコの場合測定出来ないのであまりお勧めできません。

もちろん3次元測定機もその方法の一つになりますが、最低でも10ポイント当てるようにした方が、定盤で微調整した値に近い数値が出ると思います。

8)備考
ア、特定の指示
平面度幾何公差の下に、下図のように中高を許さない等の指示がある場合、その面は凹でなければいけません。
 

イ、表面全体と特定範囲の平面指示
 
 特定範囲指示の意味は、表面全体が緩やかな曲面になるように指定するためです。
 従って指定表面全体より大きい特定範囲指定はJIS規格外になります。

ウ、設計する方にお願い
上記4.2の1)の丸物の場合、切削速度の関係で中心にへそが残る場合が多々あるので、手間かも知れませんが、下図のようにセンター穴の指示をなされた方が平面度も出やすいので、加工する側が助かるし、同軸・振れ等の検査に使えますので、ぜひお願いしたいと思います。
 
 
 
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