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7.-1/3 JIS B 0001:2010 11 寸法記入方法:11.1 一般事項 11.2 寸法補助線 11.3 寸法線
11 寸法記入方法
11.1 一般事項
 一般事項は、次による。
a) 対象物の機能、製作、組立などを考えて、図面に必要不可欠な寸法を明りょうに指示する。
b) 対象物の大きさ、姿勢及び位置を最も明確に表すのに必要で十分な寸法を記入する。
c) 寸法は、寸法線、寸法補助線、寸法補助記号などを用いて、寸法数値によって示す。

d) 寸法は、なるべく主投影図に集中して指示する。
e) 図面には、特に指示しない限り、その図面に図示した対象物の仕上がり寸法を示す。
  注記 鋳造部品図では、最終機械加工図、鋳放し図、前加工図などがあり、それぞれ最終仕上がり寸法、
     鋳放し寸法及び前加工寸法が指示される場合がある。
f) 寸法は、なるべく計算して求める必要がないように記入する。
g) 加工又は組立の際に、基準とする形体がある場合には、その形体を基にして寸法を記入する(図87参照)。
 図87-規準からの寸法記入例


h) 寸法は、なるべく工程ごとに配列を分けて記入する(図88参照)。

  図88-工程ごとに寸法を配列する例


i) 関連する寸法は、なるべく1か所にまとめて記入する(図89参照)。

 図89-関連する寸法の指示例


j) 寸法は重複寸法を避ける。ただし、一品多葉図で、重複寸法を記入した方が図の理解を容易にする場合には、寸法の
 重複記入をしてもよい[例えば、重複する幾つかの寸法数値の前に黒丸を付け(図90参照)、重複寸法を意味する記号
 について図面に注記する。

 図90-重複寸法記入の例


k) 円弧の部分の寸法は、円弧が180°までは半径で表し[図91 a) 参照]、それを超える場合には直径で表
 す[図91 b) 参照]。
  ただし、円弧が180°以内であっても、機能上又は加工上、特に直径の寸法を必要とするものに対しては、直径の
 寸法を記入する(図92参照)。

図91-半径及び直径の例  図92-直径の例

l) 機能上(互換性を含む。)必要な寸法には、JIS Z 8318によって寸法の許容限界を指示する。ただし、理論的に正しい
 寸法及び参考寸法を除く。
   なお、寸法の許容限界の指示がない場合には、個々の規定する普通寸法公差を適用する。その場合、適用する
 規格番号及び等級記号又は数値を表題欄の中又はその付近に一括指示する。
m) 寸法のうち、理論的に正しい寸法については寸法数値を長方形の枠で囲み、参考寸法については寸法数値に括弧
 を付ける。なお、参考寸法は、検証の対象としない。

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7.-1/3 JIS B 0001:2010 11 寸法記入方法:11.1 一般事項 11.2 寸法補助線 11.3 寸法線
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