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6.-10/10 JIS B 0001:2010 10 図形の表し方
10.4.3 展開図示
 板を曲げて作る対象物又は面で構成される対象物の展開した形式を示す必要がある場合には、展開図で示す。この場合、展開図の上側又は下側のいずれかに統一して、“展開図”と記入するのがよい(図78参照)。
 図78-展開図の図示例


10.4.4 加工・処理範囲の限定
 対象物の面の一部分に特殊な加工を施す場合には、その範囲を、外形線に平行にわずかに離して引いた太い一点鎖線によって示すことができる。[図79 a) 及び図188参照]。また、図形中の特定の範囲又は領域を指示する必要がある場合には、その範囲を太い一点鎖線で囲む[図79 b) 参照]。
 なお、これらの場合、特殊な加工に関する必要事項を指示する。

 a)  b)
図79-限定範囲の指示例 


10.4.5 加工部の表示
 加工部の表示は、次による。
a) 溶接部品の溶接部分を参考に表す必要ある場合には、次の例による。
 1) 溶接部材の重なりの関係を示す場合には、図80の例による。
 2) 溶接構成部材の重なりの関係並びに溶接の種類及び大きさを表す場合には、図81 a) の溶接記号を用いた指示に
   対して、組立図のように溶接寸法を必要としない場合には、図81 b) の例のように溶接部位を塗りつぶして指示
   することができる。

図80-溶接の指示例 

                                 

 a)  b)
図81-溶接の指示例 

b) 薄板の強度を増加させる溶接記号の指示例を図82に示す。
  図82-溶接構造の指示例


c) ローレット加工した部分、金網、しま鋼板などの特徴を外形の一部分にその模様を描いて表示してもよい。この場合
  には、次の例によるのがよい(図83、図84及び図85参照)。

 a)  b)
 図83-ローレット加工の図示例

                              

 図84-金網の図示例

                                 

  図85-しま鋼板の図示例


 非金属材料を特に示す必要がある場合には、図86の表示方法によるほか、又は当規格の表示方法による。この場合でも、部品図には材質を別に文字で記入する。外観を示す場合にも、切り口の場合にも、これによるのがよい。

材  料

表   示

ガラス

保温吸音材

木 材

コンクリート

液 体

 図86-非金属材料の図示例


d) 図に表す対象物の加工前又は加工後の形を図示する必要ある場合には、次による。
 1) 加工前の形又は素材寸法を表す場合には、細い二点鎖線で図示する[図6の図例9 a)参照]。 
 2) 加工後の形、例えば組立後の形を表す場合には、細い二点鎖線で図示する[図6の図例9 b) 参照]。 
e) 加工に用いる工具・ジグなどの形、工具サイズなどを参考にして図示する必要ある場合には、細い二点鎖線で図示
  する(図6の図例8参照)。

10.4.6 その他の特殊な図示方法
 その他の特殊な図示方法は、次による。
a) 切断面の手前側にある部分を図示する必要がある場合には、それを細い二点鎖線で図示する
  (図6の図例11参照)。
b) 隣接部分の図示対象物に隣接する部分を参考として図示する必要がある場合には、細い二点鎖線で図示する。
  対象物の図形は、隣接部分に隠れてもかくれ線としてはならない(図6の図例7参照)。断面図における隣接部分
  には、ハッチングを施さない。

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6.-10/10 JIS B 0001:2010 10 図形の表し方
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