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6.-9/10 JIS B 0001:2010 10 図形の表し方
10.3.4 中間部分の省略
 統一断面形の部分(例1参照)、同じ形が規則正しく並んでいる部分(例2参照)、又は長いテーパなどの部分(例3参照)は、紙面を有効に使用するために中間部分を切り取って、その肝要な部分だけを近づけて図示することができる。
 例1 軸、棒、管、形鋼
 例2 ラック、工作機械の送りねじ、橋の欄干、はしご
 例3 テーパ軸
 この場合、要点だけを図示する場合、紛らわしくなければ、破断線を省略してもよい(図72の右側部分を参照)。また、長いテーパ部分又は勾配部分を切り取った図示では、傾斜が緩いものは、実際の角度で示さなくてもよい[図73 b) 参照]。
 図71-中間部分の省略例 1

                             

 図72-中間部分の省略例 2

                              

 図73-テーパ軸の中間部分の省略例


10.4 特殊な図示方法
10.4.1 二つの面の交わり部
 二つの面が交わる部分(相貴部分)を表す線は、次による。
a) 交わり部に丸みがある場合、対応する図にこの丸みの部分を表す必要がある場合には、図74のように交わり部に
  丸みがない場合の交線の位置に太い実線で表す。

 図74-交わり部の例


b) 曲面相互又は曲面と平面とが交わる部分の線(相貫線)は、直線で表すか[図75のa)、b)、c)、d)、e) 及びf) 参照]、正しい投影
  に近似させた円弧で表す[図75のg)、h) 及びi) 参照]。

a) b) c)
d) e) f)
g) h) i)
  図75-交わり部の簡略図示例


c) リブなどを表す端末は、直線のまま止める[図76 a)参照]。
  なお、関連する丸みの半径が著しく異なる場合には、端末を内側又は外側に曲げて止めてもよい[図76 b) 及び図76 c) 参照]。

a) 一般の場合 b) R 1R 2 の場合

c) R 1R 2 の場合

 図76-リブの交わり部の概略図示例


10.4.2 平面部分
 図形内の特定の部分が平面であることを示す必要がある場合には、細い実線で対角線を記入する(図77参照)。

a) b)
 図77-平面部分の表し方の例

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6.-9/10 JIS B 0001:2010 10 図形の表し方
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