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技術の森回答
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Q (シリンダーゲージとボアゲージの違い。)
A 
JIS的には
JISB7515(シリンダーゲージ)に該当するのがシリンダーゲージで、以外がボアゲージ等の別名(ボアマチック・ホールテスト等)で呼ばれていると思います。
大雑把に分けると、案内板が可動するタイプがシリンダーゲージと言われている感じがします。

Mさんのボアゲージという内径測定器には2点式もあるようです。
2点間測定が基本だと思いますが、三点式は2点式の欠点である球面測定子の測定面表面への食い込みが殆ど無いので、条件にもよりますが比較測定なら2点式より信頼性が高いと思います。

Q (金型加工が失敗できない)
 旋盤で加工する金型がどのような形状なのか分かりませんが、

失敗できない場合は・・・。
※要求公差±0.02程度

1.図面をよく確認
2.現物の加工するであろう部位を2種類(あるいは2点)の測定具で測定→記録。
3.追い込み加工が必要なら必要最小の切粉を出す。
※切削できない微量なら、切削以外の方法でやった方が安心です。
4.そのまま岩魚内さんが言われるように段差を測定→記録
5.期待(図面)寸法に対して残りいくつなのか、記録した数値を電卓で計算し記録、その数値を基に逆算して元の数値になるか検算する。
6.加工代が適切なのかを考慮しながら仕上げ加工する。
7.外すなりして加工結果を測定具で確認する。
※3~6は必要以外止めないで連続でやる(出来るだけ短時間)とよいです。

 自分で測定→加工代有無確認→必要時まず軽く切削→測定→調整加工→
測定になるかと思います。

Q (切粉の色)
 実際は時間も関係するようですが、言われるように温度の影響だと思ってよろしいかと思います。
 青色はおおよそ300度C前後と言われています。
 ※淡黄色は200度C・灰白色は400度C近辺になります。

色は金属表面に生じた酸化膜の厚みで決まるようです。

Q (FCの加工ででる粉じん。)
 FCよりFCDは切粉が舞うのは少ないと思いますが、それでも粉塵にななり機械の隅々まで侵入すると考えられます。とくに案内面に入ったら磨耗促進の原因にもなります。したがいうちでも切削熱の排除もありますが、粉が空中に舞う前に切削液とともにタンクに流し込むようにしていました。
※乾式だとテレスコ(案内のカバー)も擦り傷がはいると思います。

案内面の構造が滑りでも転がりでも、もし砂が入り込んだらどうなるか予測できますね。
NO 32-5
Q (回転数上がれないけど加工面をきれいにしたい。)
A 切削速度を上げられないようですから、荒は今お使いのチップを使用して仕上げだけハイスの完成バイトを成形してやってみてください(切削油使用)。仕上げ代は片肉0.1は欲しいと思います。
刃物の寿命は短いかもしれませんが、面粗さは安定すると思います。

Q (鋳型のダボが入らない。)
 ダボが入らないとの事ですが、ダボのテーパは結構ついてますよね。それで入らないというのはコンマ台以上の誤差がある事になると思います。

形状にもよりますが、コンマ台ということはノギスで測定できますね。
もちろん相手が砂ですから余り力をいれずにくちばし等が砂に接した所で寸法をみればいいと思います。
あと定盤とハイトゲージとか三次元測定器という方法もありますね。

PS ダボが入らないという事はどこかで鋳型同士が当たっている筈です  のでその接触している所とダボの位置関係を調べたほうが近道だと思います。

Q (測定値がばらつく。)
 測定面の大きさに惑わされ、無意識にラチェットを回す速度を変えていませんか?。シンブルにも質量がありますから回転速度が速いと一定圧で測れる構造になっていても高い圧力が加わり小さ目に出る場合があります。

Q (タップで加工された穴入口がつぶれる。)
 タップが抜ける時にフロートのバネで押されてつぶれるのだと思います。
タップ先端が抜ける時、少し引っ張りぎみで抜くようにすれば解決すると思います。

Q (超硬ドリル加工で穴が曲がる。)
 超硬のドリル使用で深さ30ミリとの事ですが、通常リーマ代(φ0.3前後?)程まがるとは考えられないと思います。ワークがドリルに押されて変形したまま加工されていませんか。この場合もドリルが曲がったように見えます。

Q -------------------------
 たぶん変わらないと思います。
加工前と加工後の形状及び期待精度がわかりませんが、荒加工と仕上げの2工程にすることをお勧めします。


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