車両製作記
〜ご注意〜
このサイトが紹介した方法により、何らかの形で破損や不具合が発生しても責任は負いません。メーカー、鉄道会社とも関係がありませんので、加工はお客様の自己責任で行って下さい。
 ■ クハ103−188を作る。
・分解〜塗り替え準備 2008/1/8
1作目なのに、こんなマイナーなネタで申し訳ありません
(しかも実車は廃車)。管理人が大好きな形式なのでお許し下さい…。
今回用意するものは…
・103系大阪環状線の先頭車(東海道緩行線を使えば、京葉線ができますね)
・101系の冷房無しの屋根(101系グレードアップパーツを使ったときにあまりました)
・富士川車輌工業のステッカー(FT-H955を使用しました。)
他には、0.3mm厚のプラ板・水抜き剤・タッパー(後述)・工具類です。
では始めてみましょう!
とりあえず分解してみました。
前面窓が外しにくいんじゃないかな(ATC車はコツがいるんです)と思いましたが、綿棒で前から押してみたらすぐに取れました。
屋根は、相変わらず硬いです。破損しないように気をつけてください…。
外した屋根と101系の屋根を並べてみると、101系の屋根の方が0.5mmくらい長いことがわかりました。
仕方ないので削ります。場所は、先頭部(運転席の上付近)から0.5mmのところまでです。 ↑の写真のように、丸いポッチみたいな物(信号炎管といいます)がついている方が先頭部です。
2つの屋根を並べて、切り取り線をカッターで軽く印をつけ、削り過ぎないように、マスキングテープで覆います。
上が101系の、下が103系の屋根です。
裏返してみたら、ツメ(ボディに差し込む時に使います)の位置が全然違います。
これも仕方ないのでニッパー等で全部カットして、ヤスリで平らにします。
屋根の先頭部の裏側を、棒ヤスリなどで薄く削っていきます。
こうしないとうまくはまりません。
このくらい削れば十分です。
ヤスリすぎて全体が短くならないように気をつけてください。
屋根の工作は、次回に続きます…
仮に、ボディの上に乗せてみました。いい感じです。
色を塗り替えるには、この水抜き剤を使います。
水抜き剤の主成分であるIPA(イソプロピルアルコール)が塗膜とボディの間に入り込み、塗膜を剥がしてくれるのだそうです。
これを使って、まずオレンジ色を落としてみたいと思います。
タッパー(100均で買いました)に分解したボディと水抜き剤を入れます。
ボディ全体が浸かるぐらいにします。剥がれるまで時間がかかるので、本日の作業はおしまいです。
・タッパーが大き過ぎたので、水抜き剤が余計に必要になりました。反省…。
★水抜き剤について…
・毒性があるので、必ず換気をよくしてください。
・皮膚に付くと健康上よくありませんのでゴム手袋をして作業をしてください。
・揮発性の液体なので、使用するときはタッパーなどに入れて密封してください。
また、IPAの含有率が99%以上のものを使いましょう。
この水抜き剤はカー用品店で売っています。


・塗装を落とす 2008/2/15
4週間漬けてみましたが、取れない…。何でや?? 他のサイトにあるような、軽くこすったら取れるというような感じは全然ない!
そこで、行火(布団の中に入れて足を暖めるやつ)の上に乗せて一晩様子を見ることにしました。暖めると効果があるみたいです。
一晩経ってもう一度こすってみると、力を入れてないのにみるみる取れます!前日とは全然違います(最初からこうすればよかったです)。
あとは、全体の塗装を落としていきます。
大体落とし終わりました。窓枠の内側なども落とした方がいいので、引き続きこすっていきます。

・屋根の工作 2008/3/13
さて、今回は屋根の工作ということで、早速作業に取り掛かりましょう。
クーラーを設置する場所を、あらかじめ平らにしておきます。
この場所に、台座とクーラーと載せます。あまり念入りに仕上げる必要はありません。クーラーを載せたら隠れてしまいますのでw。
全部で2箇所削っておきます。
ステッカーを切り抜きました。
クーラーの台座とランボードを設置する場所を切り抜きます。
ステッカーの上下の凹んでいる部分にランボードを設置します。
下の小さな四角いものが、クーラーの台座の型紙になります。
クーラーの台座を切り抜きます。プラ板に型紙を貼りカッターでソロッと切ります。
切ったらヤスリで、断片をきれいに仕上げます。
ランボードを塗装します。
灰色のポスカでサクッと塗りました。ただし、水性ペンなので軽く触るだけで剥がれてしまうので要注意です。 クリアーを吹けば大丈夫ですが、屋根に設置した後に吹きます。
屋根と台座をグリーンマックスのダークグレーで塗装しました。
ステッカーを屋根に貼ります。
ベンチレーターの中心が、ステッカーのイラストと屋根のモールドがずれていますので、切り貼りしながら合わせて下さい。
ランボードと台座を取り付けたら、つや消しクリアで全体を塗装します。
すべての部品を取り付けました。
クーラーはMrカラーのシルバーを使い、エアブラシで塗装してみました。2年前にエアブラシを購入して以来、1度も使ったことがなかったので戸惑いながら作業しましたが、初めての割にはうまくいったと思います。
エアブラシのレポートは、気が向いたら作ってみたいと思います。
ちなみに、表面の保護にMrカラーのブルーパールを使いました。少しは光沢を失わずに済んだかなと思います。
完成しました。後はボディに載せるだけです。
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