車両製作記
〜ご注意〜
このサイトが紹介した方法により、何らかの形で破損や不具合が発生しても責任は負いません。メーカー、鉄道会社とも関係がありませんので、加工はお客様の自己責任で行って下さい。
 ■ マイクロエース製の車両の車両間の間隔を狭くしてみる。
待ちに待った50050系!!
行きつけの模型屋に行ったところ、ショーケースに飾ってあり、思い切って買いました。アルミ車体の質感やオレンジ色の発色がよく、各種シールや文字も印刷済みで、かなりいい出来でした。
批評は置いといて、車両間の間隔を短縮してみましょう。
箱を開けて連結してみました。
製品についている連結器(カプラーといいます)は、アーノルドカプラーといいまして世界標準のカプラーです。一昔前は、どのメーカーもこれをつけていました。
車両間が広いとどうしても玩具っぽく見えてしまいますね。この時点で、車両間の間隔は約7mmです。
台車を外しました。
連結器(カプラー)とバネも外しておいてください。
それでは、連結器(カプラー)を交換します。はじまりはじまり…
交換する連結器(カプラー)を用意します。
連結器(カプラー)はAタイプとBタイプがあり、それぞれに黒とグレーの2色が発売されています。今回は、グレーのAタイプを使用します。
(Bタイプの使用後は後述)
連結器(カプラー)を組み立てます。
連結器とジャンパ栓(「〜」の形をしている部分)が、別々のパーツなのでカチッとはめ込みます(ガイドがあるのですぐ出来ます)。
連結器(カプラー)を取り付けます。
連結器(カプラー)を縦に向けて、カプラーポケットに差込み、ジャンパ栓が下に来るように回転させます。
元通りに組み立てました。
車両間の間隔が狭くなったのがお分かりいただけるでしょうか。間隔は、約5mmになり、だいぶイメージが良くなりました。
ちなみに…Bタイプを使用するとこうなります。
交換前と変化がありません。今後、二度と使用しないでしょう。
上:交換前
下:交換後
同時期に発売された、東武200系りょうもうです。
間隔が50050系よりも狭くなりました。これは連結器(カプラー)を交換をしなくてもよかったみたいです。交換前でも十分狭かったです。
間隔は、約3.7mmになりました。見栄えが良くなるのでつけてしまいました。通過できるカーブが制限されそうです…
 ■ 間隔を狭くするもうひとつの方法
上記の方法では間隔が狭くならない車両があります。
例:阪急2800系、京成3200形など。車両の長さが短いものに多いと思います。
(作例は東京地下鉄07系ですが、この車両は連結器(カプラー)を交換したら、ちゃんと狭くなります。)

まず1mm角のプラ棒を用意し、長さ3mmに切断します。

※台車は外さなくてもいいですよ!
連結器(カプラー)を押してバネを縮ませたところで、空いたスペースに切断した1mm角のプラ棒を挿入しゴム系接着剤で固定します。
連結器(カプラー)の左右両側に取り付けて作業終了です。
この方法なら、確実に2mm+接着剤の厚さ分は狭く出来ます。
東京地下鉄07系の場合、間隔は約3.7mmになりました。ジャンパ栓がないのが惜しいところですね。いかがでしょうか?
 ■ 目立たないこだわり…
模型では、たとえ15両編成の列車でも動力車1〜2両で動かしていますね。
電車の場合、編成の中央あたりに動力車を配置することが多いと思います。
そうすると、動力車に押されながら進む車両と引っ張られながら進む車両がでてきます。
連結器(カプラー)本体とカプラーポケットには「遊び」と言われる隙間があります。動力車に引っ張られながら進む車両は、この隙間によって車両間の間隔が広くなってしまいます。
せっかく連結器(カプラー)を交換したのに、広くなったら意味がない!
ということで、まず厚さ0.5mm×幅1mm前後(作例は幅1.5mmを使用)のプラ板を用意し、長さ3mmに切断します。

※台車は外さなくてもいいですよ!
これを、連結器(カプラー)の左右両側に取り付けて作業終了です。

この方法で、車両間の間隔の広がりは最小限に抑えることが出来ます。
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