古き良きウィーンの調べ

タイトル古き良きウィーンの調べ
作曲家ヨハン・シュトラウスII世他
演奏アレクサンダー・シュナイダー(Vn)
フェリックス・ガリミール(Vn)
ポール・ウォルフ(Vn)
ワルター・トランプラー(Va)
ジュリアス・レヴィン(Cb)
LPCBS SONY SOCL1022

「古き良きウィーンの調べ(Waltez from old Vienna)」と題されたLPである。ヴァイオリン3にヴィオラとコントラバスの弦楽5重奏によるウインナワルツ集。曲目はヨハン・シュトラウス2世 2曲(ウィーン気質、ウィーンのボンボン)、ヨーゼフ・シュトラウス(我が生涯は愛と喜び)、ヨーゼフ・ランナー 3曲(ドルンバッハのレントラー、ロマンティックな人々、ティロルのレントラー)の6曲。

ウィンナ・ワルツは管弦楽によるのも好きだが、この弦の室内楽による演奏も味がある。独身時代はこのLPをかけてワインならぬウィスキーをちびりちびりやりながら異国情緒に浸ったものだ。今でも時々聴く。曲目が良い。始めは「ウィーン気質」で、シュトラウスのワルツの中では特にこの形での演奏に向いている曲ではないかと思わせる。続く「わが生涯は愛と喜び」(ドイツ映画「会議は踊る」で”新しい酒の歌”として歌われた)も楽しい。ついでよりローカル色を感じるランナー3曲があって、最後はまたシュトラウス2世の美しい旋律でしめくくる。 全部で40分に満たずCD1枚には不足かもわからないが、それでもCD化してくれないかな。と思っている一枚。

CDでは”アレクサンダー・シュナイダー5重奏団”として同じ編成の「美しく青きドナウ〜ウィーンのカフェ・ムジーク〜」(SONY SRCR1647)というのがある。ヴィオラのワルター・トランプラーがマイケル・トゥリーに、ヴァイオリンのポール・ウォルフがイシドーア・コーエンに入れ替わっている。これはランナー曲集とでも言った方が良いもので、ランナーの曲が7曲に、「美しく青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」という構成。ランナーの曲は「シェーンブルンの人々」が聴けるのは嬉しいが、シュトラウス2世のワルツほどには魅力的な旋律は少ないので7曲も続けて聴くのはやや退屈。また選ばれたシュトラウス親子の2曲はあまり室内楽演奏には向いていないように聞こえる。

室内楽によるウインナワルツとしてはウィーン・ビーダー・マイヤー・アンサンブル「南国のバラ」(CREST1000のシリーズ中。DENON COCO70525)というのも持っている。ヴァイオリン2、ヴィオラ、コントラバスの4重奏によるもの。シュトラウス一家やランナーの曲が取り混ぜて選曲されているものの半分がギャロップやポルカで、やっぱりワルツ中心に聴きたくなる。

初稿2014/1/15