bukkoさんの子宮筋腫顛末記V

〜入院編〜

2008年7月14日(月)

いよいよ入院
今日のために休んでくれたカエルさんと
たまたま昼から学校だった次男を荷物持ちに引き連れて「お山の病院」に

10時に入院受付に、といわれていたけれど15分前くらいに到着
入院手続きを済ませ、病棟へ
身長・体重測定のあと病室へ案内されました
小児科病棟だー、入り口の羊さんのマークが可愛い!
(その階は産婦人科・小児科病棟。婦人科の方の部屋が空いてなかったらしい)
手首に名札(バーコード入り)をはめられました

ほどなくDr.パンダさんがいらしてパソコンのあるカンファレンス室(?)で説明
説明書と画像をもとに、かなり丁寧な説明がありました
(でも皮下脂肪の厚さまで知りたくなかったような…
「表皮と腹筋はくっつきやすいけれど皮下脂肪が一番くっつきにくいんですよ」)
すごーく迷ったんだけど結局、卵巣も「お願いします」
術名は「腹式単純子宮全摘術+両側附属器切除術」
明日9時からの手術
同意書に署名捺印

登校する次男を主人が駅まで送っている間に麻酔の説明が(これは本人だけでよい)
手術室の隣の部屋で、明日担当する女医のDr.キリンさんが説明してくださいました
麻酔方法:全身麻酔・硬膜外麻酔
「何かアレルギーはありますか?」
「特にないけど、貧血の鉄剤で吐き気が…」
「うん、あれは貧血なんか治らんでええわ、と思うよね」
一気に親近感!
麻酔同意書に署名捺印
輸血同意書にも署名捺印(なるべくしないように頑張るけれど万一とのこと)

この日は他にも入院治療計画書とか、せっせと署名捺印してた気がする…

担当看護婦さんと手術要品の確認
裾の長い寝衣がいいことが発覚!
病院内売店に見に行くが適当なのがなかったので、戻ってきたカエルさんにお使いを頼む
(スーパーの2階であるのをどうしようかなあ、と見てたのよ、こき使ってゴメンネ)

15時頃、手術部位を清潔にするため看護婦さんに毛剃りしてもらう
病棟の内診室で、電気式シェーバーでした
その後、入浴、洗髪
ユニットバスで一人でゆっくり入れました
しばらくシャワーのみで湯舟につかれないらしい

手術室看護師さんの訪問
「お好きなCD、かけられますよ」
時には北島三郎とか、ど演歌かかかることもあるそう
持ち込み可、だそうだけれど「クラシック系で」とお任せで
あらかじめ知ってたら持ち込んだかもね

18時夕食
(20年前は16時半でお腹がすいて差し入れ頼んだんだったっけ、病院も進歩するのね)
明日に備え、食事は21時まで、水分は24時までだそうです
このあたりから、すっかり患者さんの気分
21時前に差し入れの果物を食べました
冷蔵庫にペットボトル3本確認

22時、薬3種飲む
プルゼンド2錠 下剤
ドラール錠 眠剤
ラニチジン錠 胃液の分泌を抑える薬

眠剤のおかげか、前日眠れなかったせいか、夢も見ずに寝れました

7月15日(火)

手術日
朝6時、検温と浣腸で起こされる
「浣腸、5分は我慢してくださいね」
腕時計がないため、携帯をもってトイレにこもる
今日は一日絶飲食だー

7時、点滴を入れる手首にペンレス(まるいシールみたいなの)を貼る

8時半、カエルさん到着
(そっちの方が寝れなかった顔してるよー)

8時40分、Dr.パンダさんの診察
昨日、毛を剃ってもらった病棟内の診察室で膣の洗浄
「手術はどれくらいかかりますか?」
「2時間くらい、12時半頃には病室に帰れますよ」

病室に戻ってすぐ看護婦さんの先導で歩いて手術室へ
手術室の入り口でカエルさんとさよなら
「いってくるね」「いってらっしゃい」

中に入ってまず着替え
紙の下着と帽子、手術着は後ろでヒモを結ぶのね
歩いて手術台に上る
結構幅が狭い
せなかをまるめて、硬膜外麻酔をするための麻酔を注射
いざ硬膜外麻酔を…これがなかなか入らない!
場所を変えること三度、これがダメだったら他の手を考えましょう、というところで、やっと入る
ほっ
十字にはりつけにされて何やらいっぱいコード?を付けられて手術準備完了
なんかよく知った曲のジャズアレンジがかかっているなあ
そうだ、チャイコフスキーのピアノコンチェルトの1番だ…

「bukkoさん」呼びかけられて肩を揺すぶられて目が覚めた
もう終わったのね
覚悟していたほどの痛みは襲ってこない
麻酔がよくきいてるみたい
何か話しかけられて受け答えしたつもりなんだけど正直覚えていません
用意したネグリジェを着て、昨日寝たベッド(かな?)の上
そのままゴロゴロ押されて病室へ戻る
Dr.パンダさんがカエルさんに写真を見せながら説明している
夢うつつで聞いていました
時は午後1時
最初に麻酔で手間どったせいか思ったより遅く
カエルさんは随分心配したらしい
ありがとう、ごめんねー

手に点滴、背中に麻酔、尿管が入って、足には空気の入った袋が定期的にプシュープシュー
くだくだ人間だわ
「足先だけでも動かしてくださいね」
はいはい、足先しか動かせません
頻繁に体位をかえて、吸い口でうがいをさせてくれる
術後の記憶はコマ切れです

あとで聞いた話によると、硬膜外麻酔なしで手術した友達のコアラさんは、全身麻酔が覚めたとたん、激痛で後悔の嵐だったらしい
母の手術のときは,血栓防止の弾性ストッキングを買ったっけ
病院によって違うのねえ

とりあえず無事手術が終わった
みーんなに感謝!

7月16日(水)

術後1日目
朝採血
いいかげんプシュープシュが耳につくようになった足の袋と尿管を外し、看護婦さんがタオルで身体を拭いてくれる
「トイレに行ってみましょうか」
えっ、もう?
おそるおそる立ち上がって数歩、歩いたところで猛烈な吐き気が!
断念
(吐き気だけで吐くものなんにもないもんね)

同じ手術をしたあねさまは術後、傷の痛みより頭痛が酷かったらしい
頭を上げると辛いので、なるべく低くしてトイレにダッシュ!
「くの字のあねさま」として病院中に有名になったそうです

12時、術後初めての食事、おも湯と吸い物
なんとか座って半分くらい食べる

お見舞いの母登場
手術の日は、朝早かったのでラッシュの電車に乗らなくても、と思って
「来なくていいよ」と言ってあったのです
心配で来てくれたのね
カエルさんが無事手術終了の電話を入れたそう
美味しそうな洋菓子持参
でも私まだ食べられないんですけど…
「夜寝れなくなるので起きときなさいよ」
はいはい、でもしんどい
受け答えも上の空
でも看護婦さんが2回目トイレに付き添ってくれたときは
母が見ていたので根性で頑張れました
感謝!

その晩は母の予言どおり?2時間毎に目が覚める
うーん、お腹がチクチク痛い
7度8分の発熱
思い返せば術後1日目が1番しんどかったです

7月17日(木)

術後2日目
食事は5分粥に
トイレに行くのも上達
洗濯もしました
1日テレビがお友達、本を読む元気はまだなし

朝はカエルさんが新聞配達に
夜は買い物or食事ついでに二人で顔見せ
毎日会えたので嬉しい!
自宅近くの病院でよかったー
そろそろお通じがないのが気になってヨーグルトとパイン所望
きばらずにするのって難しいのよ

朝夕点滴
点滴スタンドが足りないらしく「ちょっと貸してね」と持っていかれて
点滴の袋を天井からぶら下げる
ベッドから動けないと思うとトイレに行きたくなるような…
スタンド寄付しようかしら

夜寝る前に、思い切って痛み止めを頼む
体温も7度から下がらないし
「座薬と筋肉注射とどっちがいいですか?」
うーん、究極の選択だわ
筋肉注射は物凄く痛いらしいので座薬選択
「私も座薬オススメです」と看護婦さん
おかげで朝までぐっすり眠れました

7月18日(金)

術後3日目
朝採血
Dr.パンダさんは毎朝9時前、病室に傷の様子を見にきてくださいましたが
この日は診察室へ
背中の管を抜く
固定するためのテープにかぶれて真っ赤!
「シャワーしていいですよ」
わーい!すぐ浴室へ

硬膜外麻酔は背中の管からペットボトルみたいなのに繋がっているのですが
歩くときは首にかけるのです
勢いよく歩くと首から下げたペットボトルがお腹の傷を直撃!むぎゅーっ
そうか、これを下げてる人は勢い良く歩かないのね…

そうそうお通じもありました
トイレから出れてどっと消耗しましたわ
さらにヨーグルトと果物所望

この日は7分粥
点滴がなくなり内服薬始まる
昨日に味をしめてもう1日座薬を入れてもらいました

7月19日(土)

術後4日目
朝シャワーする
三食昼寝朝シャワー付きで傷の痛みさえなければ極楽ねえ
でもお粥さんには飽いてきた
この日はやっと全粥

さっぱりしたら腹帯も換えたくなって売店へ初遠征
ちょっぴし、くたびれました

お見舞いの方がなぜか一時に
こういう時は個室がありがたいわね

7月20日(日)

術後5日目
今日から普通食
るんるん気分で食パンを焼いていたら、中学生の女の子が
「お粥は卒業ですね、よかったですね」
(小児科病棟、こども食堂なのでした)

夜、近くの球場で花火があがる
音につられて食堂にみな集合
初めて花火を見たという1歳の男の子のまんまるな目!
まだ入院中の子どもたちもいるはず
みんな早くよくなるといいね!

7月21日(月・祝)

術後6日目
昨日今日とDr.パンダさんの顔をみない
きっとお休みなのね

長男が顔を見せる
土日に現れなかったので、すわ向こうに彼女が!と聞いたら
「仕事、おっちゃんと屋根の上デート」
残念でした

7月22日(火)

術後7日目
診療計画書によると「抜糸」とかいてあるけど傷口に糸が見えない?
ホッチキスみたいなので止めていた人もいたけど、それも見えない?
「溶ける糸で細かく縫ってテープで寄せてあるだけなんですよ」
痛い抜糸も抜鈎もなし!
いつも傷口を見ては「綺麗です」というDr.パンダさんに自己満足?(失礼!)と思っていましたが
思いっきり感謝しました
テープをはがして消毒、またテープを貼る(このテープは剥がれるまでおいとくそうです)
テープの上からガーゼを貼って
「ガーゼに膿とかつかなければ退院ですよ」
病理の結果も子宮筋腫でした
ほっ
明後日以降の退院許可が出ました
カエルさんにメールして木曜の朝、退院することになりました!

夕方、パンパスさんがマンガを持ってお見舞いに
持参の本は読み尽くしていたので嬉しい!
夕食後、近所のかたもお見舞いにいらっしゃいました
千客万来

7月23日(水)

ぼちぼち荷物の片付け
いらないものは先にカエルさんに持って帰ってもらう

夕方、手術の先輩コアラさんがお見舞いにいらっしゃる
話を聞くほどにコアラさんのほうが大変だったみたい
でもコアラさんは痩せて綺麗になられたけど私は痩せそうもないわ…

7月24日(木)

退院
最後の朝食を食べ、そうそうに着替え、久しぶりにお化粧する
昨日のうちに概算はもらっていたけれど正式の会計が9時過ぎにあがるまで待つ
カエルさんが来て荷物を車に積み込んでいるうちに会計が来る
1階窓口でクレジットカードで支払い
もう1回病室に戻って忘れ物確認、看護婦さんに手首の名札をパチンと切ってもらっていざ退院!

はじめて入った病院の食堂でマンゴーアイスを食べ、お昼のお弁当を買って家路につきました


これでおしまい!

経過もよくすべての方に感謝です!
ありがとうございました
 Special Thanks to カエルさん