麦っ子保育園おひさまを守る会

マンション工事終了にあたって

すっかりご無沙汰してしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。隣接のマンションも2012年4月に完成し入居が始まりました。

この間、会の活動へのご理解とご協力に対し、感謝申し上げますと共にご支援にこたえられず最終報告が今になってしまったことをお詫び申し上げます。

私たちは事業主である(株)大倉の責任ある関係者との交渉を最初から望んだわけでありますが今日までかなえることは出来ませんでした。施工業者である日本建設には度重なる交渉の末、立体駐車場の位置を計画から10センチ離し、目隠しのルーバーフェンスの取り付け、工事のために歪んだフェンスを現場の責任で修理するといった全体計画からすればほんのわずかな譲歩ではありますが、一定程度の努力を引き出せたことは乳幼児を預かる保育施設という特殊性を最後まで堅持した結果として評価したいと思います。

また、先日これから管理を担当するという(株)大倉ハウジングが挨拶に来ました。これまでの交渉の過程で会では(株)大倉に対し入居者への重要事項説明書に保育園が隣接してあることを明記し、苦情が園にこないよう措置を講じることを要望していました。このことについては入居規約に次のような記載をさせることが出来ました。

「住環境について

本物件の周囲の建物、電柱、電線など及び周辺環境ならびに道路交通状況等につきましては現地にて十分ご確認下さい。特に、北側隣接地には保育園があり、保育活動や園児の声による音の発生等がありますが、保育活動に関しては当該保育園への一切の苦情を申し立てないとともに、保育活動の妨げとなる行為を行わないことをご了承ください。」

以上の内容を付け加えて最終的な交渉結果となったことを報告させていただきます。

私たちは隣接地に建物が建ち、変わりようのない環境が出来た今、麦っ子保育園にとってここからが出発点という捉えをしていきたいと思います。保育環境の悪化を保育の質の向上と施設の修繕・改善等、長期計画を立てる中で発展を図って行きたいと考えています。現在国では待機児童解消を名目に子ども子育て新システムと称する行政責任を投げ捨てる法案が国会に提出されています。これが成立ということになると保育とは無縁の競争と質の低下が避けられないでしょう。麦っ子保育園にとってますます厳しい環境になっていくことが予想されますが情報の発信に力を入れ、踏まれても立ち上がる麦の生命力とこれまで培ってきた人間関係を活かしながら今後の取組に力を入れていきたいと思います。

皆様には今後のご支援ご協力をこれまでにも増してお願いし、ひとまずおひさまを守る会の活動を終了させていただきます。

これまでに寄せていただきましたご支援ご協力ほんとうにありがとうございました。

2012年5月吉日

麦っ子保育園おひさまを守る会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　代表　安野儀雄　　園長　上條愛子

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　設立時の会の趣旨

　この会は、埼玉県ふじみ野市ふじみ野3-10-2に所在する麦っ子保育園の関係者と園児の保護者によって運営されています。
　２０１１年４月、保育園の隣に株式会社大倉による高さ約１５メートルのマンション計画［(仮称）グランコートふじみ野ＩＩ］が発表されました。しかし、計画通りにマンションが建設されると、わたしたちの保育園に日照の大きな被害が生じるばかりか、園庭わずか３０㎝に隣接される３階建て立体駐車場による騒音や排気ガス、事故、また地震などによる倒壊が大変に危惧されます。
　わたしたちは、保育園に通う子どもたちの保育環境と何よりも安全を守るため、２０１１年５月に「麦っ子保育園おひさまを守る会」を結成しました。
　このホームページでは、会の活動記録を中心に記載していきます。