3、M. Shimizu のデッサンとクロッキー展
Update: 2009/12/13
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本来、作品として表に出ることなく、棚に積み上げられている、デッサン、クロッキー、エスキースなどに光を当ててみたいと思う。
「絵画を成り立たせている四分の三以上の要素は、デッサンである。」
(J. A. ドミニック・アングル)
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アングルは、服の生地の違いや、宝石、各金属の質感の違いなどを完璧に描き分けている。
やはり、抽象画を描くにしろ、具象画を描くにしろ、まず、確かな描写力が必要だということだ。
↑石膏像木炭デッサン・騎馬像2体(1964年)
左の作品は、一応の完成度を得たが、石膏室の雨漏りで、制作途中に水滴が掛かり、中止せざるを得なかったものである。
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石膏像木炭デッサン・バチアント(1963年)
『アトリエ467号ー石膏デッサン実技のポイントー』(東京芸術大学油絵研究室編)10、46ページ掲載。
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石膏像木炭デッサン・闘士(1960年)
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クロッキー:裸婦立像(1966年)
↓クロッキー、石膏デッサン、エスキースなど: (1963〜82年)
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クロッキーの材料は、鉛筆を主にクレヨンを併用している。まず、全体の空気をクレヨンでつかまえ、鉛筆で細部を描写していく。また、木炭によるデッサンは、独特の雰囲気を作り出すことが出来、明暗のバランスと画面構成の在り方を教えてくれる。画面全体のバランスがとれて来ると、黒い炭の色が青色をおびて観えて来るから不思議である。
時々、この習作に集中していた時代が、もう一度欲しいと思うことがある。