イン・ザ・プール/奥田英朗 2002年 評価:2

 伊良部総合病院の院長の息子である伊良部一郎が担当する精神科に訪れる人々と、伊良部の診療を描いた5つのエピソードからなる小説。

 全く現実味のない伊良部と、面白くもこれまたあまり現実味のない病状を持つ、精神病患者の、それこそ収束しないエピソードが続く。確かに読んでて面白いことは面白いが、雑誌感覚であり、わざわざ時間を割いてまで読む必要はないというのが率直な感想。