考える葉/松本清張 1961年 評価:2
戦後10年ほどが経過した時代の東京西部で殺人事件が起こる。殺されたのは硯職人であったが真相不明。引き続き浮浪者の殺人事件がおこるが関連性もつかめないまま、月日は流れる。
まず、後半に事件を究明する主人公となる一般人、崎津の人物像が前半とあまりに違いすぎていてリアル感がない。また非常に大きな闇を描いている割に、素人一人の考えで真相が判明していくという点や、延々と事件の当事者に真相を語らせるという陳腐なストーリー展開、プロットが破綻していると感じられるところもかなりあり、正直なところ、もしこれにが松本清張作品という名札がなく、無名作家の作品だとしたら間違いなく全く話題にならないだろうと思われる作品。