緑衣の女/アーナルデュル・インドリダソン 2001年 評価:3


 アイスランドの新興住宅街で数十年前に埋められた人骨が発見される。エーレンデュル捜査官らの捜査により、それは6,70年前に埋められた、当時そこに住んでいた家族に関係することがわかってくる。果たしてその人骨は誰なのか?事件性はあるのか?

 「湿地」に続くエーレンデュル捜査官シリーズ作品で、前作に続き2年連続でガラスの鍵賞(北欧5カ国の最も優れた推理小説に贈る文学賞)を受賞した。

 前作同様、暴力的な内容(ドメスティックバイオレンス)がベースにあり、北欧作品はいくつか著名な作品を読んできているが、このような残酷な描写がほぼ例外なくあって、日本の風土、精神性からはどうしても違和感を持たざるを得ない。

 本作はストーリー的にはそこそこ面白いが、シリーズものということもあってエーレンデュルのプライベート面は完結せずに相変わらずのぎすぎすした家族描写が続き、完全に事件のサスペンス面だけに面白みが限られるため、一定以上の評点はつけづらい。