警官嫌い/エド・マクベイン 1956年 評価:4
1956年から約50年にわたって書き継がれ、警察の捜査活動から登場人物の私生活にいたるまでをリアルに描き「警察小説」というジャンルを確立した「87分署シリーズ」の記念すべき第1作。
事件の内容とか謎解きはやはり古さを感じてはしまうのだが、50年以上書き継がれた理由は、何人も描かれる警察官・刑事の人物像の魅力にある。本作では主要4人のうち3人までが殺されてしまうのだが、それぞれ端的ながらも記憶に残る筆致で描かれる。それこそが長寿小説となった理由であり、稀有なところなのだろう。