沈黙のパレード/東野圭吾 2018年 評価:2
歌手を目指していた東京都菊野市に住む並木佐織が行方不明になり、3年後に遺体で発見された。容疑者・蓮沼は完全黙秘を貫いた末に処分保留で釈放となった後に菊野市を訪れ、遺族たちに賠償金を払えと挑発する。同市には湯川教授の研究所があり、湯川は佐織の両親が営む定食屋の常連となっていたところ、菊野市で毎年恒例のパレードが開催された日に蓮沼が何者かに殺害される。
大学の物理学教授である湯川を福山雅治が演じ、TV、映画化もされ、大ヒットしているガリレオシリーズの第9作目。そのような背景からか、初めに殺害のトリック構想があり、後から物語をつけ足していったような展開で、真実味がまるでなく、赤川次郎のトリックもののような内容。私はそもそもそのようなものが好きではなく、東野圭吾作品としては異質に軽薄なので評価は低い。