ゲインズバーグの春を愛す/ジャック・フィニィ 1960年 評価:3
SF作家として著名なフィニィの10作の短編集。SFの正式な意味は「Science Fiction」なのだが、宇宙を舞台にしたスペース・ファンタジーとも、非日常であるサイエンス・ファンタンジーとも解せる。本作は後者の趣が強く、日常がベースにあって、ちょっとしたサイエンス・フィクションを交えたというファンタジー色の強い内容の小編が並んでいる。
なので、時代は1900年代中頃を舞台にしているため少し古い感じで、ほのぼの古き良きアメリカを感じさせる内容は少し好き嫌いがあるかもしれない。悪くはないが、のめり込むような内容でもない。