許されざる者/レイフ・GW・ペーション 2011年 評価:4
国家犯罪捜査局の元長官のヨハンソンは脳梗塞で倒れ、右半身に麻痺が残る。入院中、主治医から25年前に起こった9歳の少女の暴行殺人事件の犯人の糸口が示され、すでに時効を迎えている事件であったが、ヨハンソンはベットの上でかつての同僚や部下を使って事件解決を目指す。
体の自由が利かない老齢の主人公自身がなかなかの偏屈おやじで個性的なのに加え、かつての同僚で親友の男、豪快な兄、体の世話をしてくれる奇抜な容姿の女子高生(「ドラゴンタトゥーの女」のリスベットっぽい)にロシアン人ボディーガードといった、魅力的な脇役が次々と出てきて、時効を迎えている殺人事件をどう料理するのかという主軸のミステリーをより面白くする。
ただ、最近ミステリーものをよく読むのだが、このような魅力的な脇役を絡めるというのは常套手段になっており、なんとなく既視感があって、そろそろ飽きてきたなという気持ちは抑えられない