「カササギ殺人事件」/アンソニー・ホロヴィッツ 2016年 評価:5
1950年代中頃のイギリスの片田舎で、大地主の大邸宅で家政婦が階段から落ちて事故死する。その2週間後に今度はその邸宅の主人が何者かに首を刎ねられ殺害される。この謎を解くため、名探偵アティカス・ピュントが挑む。
ネタバレになるのであまり書けないが、上巻の筋書きは以上の通りだが下巻でこれまで未体験の展開が待っている。1冊で2つのミステリーが堪能できるという感じで、確かに2019年度の「〇〇ミステリーがスゴイ!」の第1位を総なめしたのも納得(この賞で上位だから面白いかというとそうでもないが)の衝撃度。
それぞれのミステリー自体は突出しているとまではいかないのだが、アイデアと文章中に溢れるかつての名探偵物へのオマージュに溢れている点で高評価になる。