11月に去りし者/ルー・バーニー 2019年 評価:4
1960年代のアメリカ、ニューオーリンズ。殺し屋であり暗黒組織の上層部にいるギドリーはケネディ大統領暗殺のニュースを見る。数日前に逃走用の車を指定場所に配置していたギドリーがその行為の目的を知り、また、関係するものが徐々に殺されていることを知り、逃亡の旅が始まる。
本作の特異点は、ギドリーという殺し屋に、娘二人を連れて酒乱の夫の元から逃げ出した美しい人妻を絡ませたところだ。やり手の殺し屋が平凡な暮らしを夢見るという考えに少し甘いところは感じるものの、丁寧に描いているのでそんなに作為感は感じない。サスペンス的な要素の部分も含め、全体的にレベルの高い作品となっている。