リア王/シェイクスピア 1606年 評価:1
シェイクスピアの4大悲劇のひとつで、最も壮大で悲劇的という評価がされている作品。ブリテンの王リアは高齢のために退位し、娘3人に領土を分け与えることにするが、最も正直な物言いをした三女コーディリアを勘当してしまう。一方、長女と次女は土地を譲り受けたとたんに、リアに冷たく当たり、放浪の身となったリアは次第に正気を失っていく。
率直な感想として、普通にストーリーを展開すれば1/3の物量で済むのに、普通にはあり得ない劇画調の言い回しやなんて単純な、という人物像とあり得ないストーリー展開で、私が嫌いなミュージカル映画と同じ理由で、この手の作品は受け付けられない。
もちろん、戯曲なので小説として読むより舞台を見るほうが面白いのだろうが、全くの時代遅れというような内容であり、文学的、歴史的に重要な作品なのかもしれないが、正直途中でやめてもいいと思うくらいまどろっこしい内容で、この戯曲の巨人の作品を再度手に取ろうという気すら起きない。