コスモポリタンズ/サマセット・モーム 19296年 評価:3
コスモポリタン誌に1924年~1929年に連載されたサマセット・モームの短編(散文)30篇を集めた作品。元々短編は好きではないものの、モームは人間観察に優れ、人に対する暖かな愛情を感じさせる作家であり、本作も基本は世界中を旅した作者が世界各地で出会った人々のことを書いているので、興味をもって読んでみた次第。
もちろん、創造の部分もあるだろうが、好きな人も嫌いな人も、奇抜な人も普通の人も関係なく対象としており、その他人を受け入れながらも客観的に観察しながら描かれる魅力ある人物像は読んでいて飽きさせるものではない。