星を継ぐもの/ジェイムズ・P・ホーガン 1977年 評価:3
2020年代。月面上の洞窟の中から宇宙服を着たミイラ化した人間が発見される。しかし死亡年代を調べるとなんと彼(のちにチャーリーと名付けられる)は5万年前に死んだことが判明。さらに調査を進めると月の裏面からも5万年前に死亡した人間が発見されるとともに木星と火星の間の小惑星帯の中から巨大な生き物の乗った超高度化している宇宙船が発見される。そしてチャーリーの残した日記の内容を解明していく中で、科学者たちは想像を絶する結論を導き出す。
月の表面と裏面の性質が大きく違うことや、ネアンデルタール人と現代人の間のミッシングリングなどの事実も織り交ぜながら、約2500万年前からの生物の進化を大胆な解釈で展開。その内容自体はなかなか興味深いのだが、かなり展開に無理があるような感じでなかなかストーリーに入り込めない。