手塚治虫小説集/手塚治虫 2001年 評価:3
1955年から1986年にかけて手塚治虫が書いた小説や、長編アニメの脚本、シナリオなど14編を収めた作品。
当たり前だが、基本的にSF的な題材が多く、星新一のショートショートに似た感じもするが、私は手塚治虫の短編漫画を数多読んでいるので、どうしてもそれを連想してしまうところはあるのだが、やはり漫画の構図をベースに想定して書かれているなぁという感じを受ける。
漫画であれば絵力で強引な展開にもっていってもあまり違和感はないが、一場面を把握するのに漫画よりも数倍時間がかかる小説ではそれが気になるのも事実で、まぁ、小説になるとやはり平均的な出来。