フランス白粉の秘密/エラリー・クイーン 1930年 評価:2
ニューヨークにある老舗の百貨店の1階のショー・ウィンドーから、その百貨店の社長夫人の遺体が発見される。警察およびクイーン警視の息子のエラリーは調査を進め、同じビルの6階にある社長のアパートメントに残された痕跡などから犯人を探り当てる。
日本では「Yの悲劇」で有名なエラリー・クイーンのデビューから2作目の推理小説。話の進み方はスピーディーで退屈はしないのだが、やっぱり古いんだよなぁ。まったくの一般人であるエラリーが捜査の全面でやりたい放題(この設定が日本では「三毛猫ホームズ」シリーズや「名探偵コナン」に引き継がれているのは明白)なのも違和感があるし、殺害し、血が滴る遺体を6階から1階に運び込むという荒業にも無理がある。
まぁ、お気楽に読む、時間つぶしにはいいでしょう、という内容。