ジヴェルニーの食卓/原田マハ 2013年 評価:2

 すぐそばで見守っていた実在の人物からの視点でマティス、ドガ、セザンヌ、モネという印象派の巨匠たちを描いた4つの短編からなるフィクション小説。

 史実をベースにした創作で、その形態自体は、私の好きな戦国時代小説と同じある。しかし、対象が100年程度前の人物であり、私自身印象派以降の有名画家についてはかなり詳しいこと、ストーリーが、天才画家たちの生き様を炙り出すというより、綺麗でちょっと感動的に収めようとまとまりすぎていることから、非常に作りものっぽく感じてしまう。