地球の長い午後/ブライアン・W・オールディス 1961年 評価:1
太陽は巨大化し、自転を止めた地球は植物が世界する世界となっていた。生息する巨大植物は月ともつながるというほどの大きさ。この世界で生息する人類は稀少生物で、ほとんど生きるための本能程度の脳しかもっていなかった。1961年のヒューゴー賞受賞作品。
上記のような設定なので、まぁ、今から数千万年~億年以上も先の話だろう。食肉植物の世界の描写などは圧倒的なイマジネーションではあるが、逆に今身の回りにある動植物のなれの果てである分、そんなことあるかいな?とも感じてしまって腑に落ちず、この世界に入って行けない。食肉植物はツナワタリ、ヒカゲノワナとか何ともセンスのない名前だし(和訳が悪いかもしれないが。原作もこのような造語らしい)、登場人物は先天的に頭が悪いので魅力がないし、読み始めて30ページで嫌になってきて、こりゃ時間の無駄だと60ページほどで放棄。