警視庁FC/今野敏 2013年 評価:1


 警視庁が新たに組織したFC(フィルムコミッション)は都内での映画やドラマの撮影に便宜を図るのが役目。とはいえ、集められた4人は全て兼務。やる気のない地域部の青年楠木、ミニパトの綺麗だが今どきの若い女性の島原、その島原にいつも現を抜かす白バイ隊員服部と、マル暴で強面だが、好きな女優に目がない山岡。最初の任務となった映画撮影現場で助監督殺人事件が発生した。

 丸で現実味のない一昔前のステレオタイプの登場人物と、1/3くらいのところで結末が読めた、のんびりして気の抜けたストーリー。登場人物の誰にも魅力がないし、読んだ時間が無駄だったとしか言いようがない