高い城の男/フィリップ・K・ディック 1962年 評価:2


 第二次世界大戦でドイツ-日本の枢軸国側が勝利を収めたあとの十数年後という設定で書かれたSF作品で、ヒューゴー賞受賞。

 珍しいのはそのような仮想社会であることと、SFとしては思想的描写が多いところなのだが、出来事として(ドイツ首相が亡くなることを除いて)特にストーリーを発展させることがないため、正直退屈な作品。