卒業/重松清 2004年 評価:3


 40歳になる父親たちの、肉親や友人の死を通して人生を語る4つの中篇を集めた作品。現代社会のどこでも起こりそうな出来事を、淡々と写実的な描写で描いている。ただ、あまりに普通すぎて良くも悪くもないという感じ。小説という作り物なのだから、もう少し造りこんでも良いのではないかと感じてしまう。