宇宙のランデブー/アーサー・C・クラーク 1973年 評価:1

 こちらも「神々自身」と同時期に同様の理由で読んでみた作品。アーサー・C・クラークはSF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」の原作者であり、本作もヒューゴー賞を受賞している。

 西暦2130年、宇宙探査機が謎の物体を発見した。ラーマと名付けられた物体は当初小惑星だと思われていたが、円筒型をした人工建造物だったことが判明。急遽、宇宙船エンデヴァー号がラーマの探査へ派遣される。

 感覚的には「2001年宇宙の旅」に似ている。ゆっくりとしたペースで、ラーマ号の中で不思議なことがおきるが、ほとんど物語性はないため、退屈である。SF作品として高い評価を得ている本作と「神々自身」に対する感想から、私は今後思想的なSFものはほとんど読むことはないだろう。