「ア・コレクション/アンダーワールド」 11年  評価3


 1988年にファースト・アルバムを発表したイギリスのエレクトロニック・ミュージック・グループであるアンダーワールドの2010年までの楽曲のベスト盤。

 多分、今のクラブでかかっているのはこういう音楽なのだろうと思うし、確かに大会場でこの音楽が大音量でかかり続けていれば、みんなノリノリで踊り続けるのだろうとも思う。しかし、ダンサンブルな音楽というと私にとっては1980年代終盤のストック・エイトキン・ウォーターマンなのである。それはもう土台の違いとしか言いようがなく、音楽の良し悪しというより時代の流れ。私がディスコに行っていたころの音楽に愛着があるのはもうどうしようもない。

 ベスト盤だからヒット曲が多いのだろうが、まぁどれも同じようなテンポであり、メロディの進展といったものはない。また、ほとんど歌詞というものはないのと同然であり、口ずさむとか、歌詞と共に音楽に感傷が動かされるということもないため、私の好きな範疇には入ってこない。