「マーキュリー・フォーリング/スティング」 96年  評価3


 スティングの、ベスト盤をはさんだ4年ぶり5枚目のソロアルバム。前作あたりからさらに芸術的志向が強くなったが、その延長線上にある。スティング自身、今作発表時には音楽を癒しとして捉えているので、よく言えば聴きやすい内容となっている。

 しかし私が90年代初めから音楽を聴かなくなったのは、ラップというノリだけで聞き流す音楽が流行りだしたのが原因だし、元来聞き流すだけの癒し系音楽(エンヤとか)は全く聴きたくないので、そっちの世界に行ってしまった本作以降のスティングはもう聴かないアーティストになってしまった。前作までの勢いでCDをもっていたが、消去対象。