「ブルー・タートルの夢/スティング」 85年 評価 4
『シンクロニシティ』でロックバンドの頂点を極めたポリスの中心人物であるスティングの初のソロアルバム。『シンクロニシティ』はともかく、それまでのポリスのアルバムで見せた多様性をここでも発揮しているが、このアルバムのコンセプトはロックとジャズの融合であろう。
ブランフォード・マルサリスなど、本格的なジャズ・ミュージシャンを起用しているだけあって融合は見事に成功しており、非常に芸術性が高い作品。逆に芸術性が高すぎていまいち面白みが欠けるというか、ゆとりがないというところはある。しかしスティングのあふれんばかりの才能は十分感じることが出来る。
ところで、スティングは私の憧れだった。筋肉質のスリムな体でかっこよく、しかも頭が薄い。学生時代はよくスティングのファッションを気にしたものだ。本作からシングル・ヒットした「セット・ゼム・フリー」のPVでスティングがかけていたサングラスがほしかったものだ。