「明日に架ける橋/サイモン&ガーファンクル」 70年 評価4.5
彼らのオリジナル5作目で、最後のスタジオアルバム。派手さはないものの緻密な構成で完成度は非常に高い。
まさに隙がないとはこのこと。名曲「明日に架ける橋」から始まり、「コンドルは飛んで行く」以降、決して派手な演奏もドラマチックな展開もないのだが,シンプルで無駄のないサウンドとコーラス、練られたメロディ、アートとポールのボーカルはまさに「流れるように詩を詠んでいる」という表現がぴったり。じっくりと聴けば聴くほど良さがわかってくる。今この歳になったからこそわかる味わいで、確かに70年代屈指の名作である。