「REWIND(1971-1984)/ローリング・ストーンズ」 84年 評価 4.5
文字通り、ローリング・ストーンズの1971年から1984年までの9枚のスタジオアルバムから選出されたベスト盤。
私にとってストーンズは、その嗜好するサウンドがあまり好きではなく、各アルバムとも1,2曲好きな曲はあってもアルバムとして聴くほどではないという評価になってしまう。しかし、シングルヒットした曲、つまりは一般的に受ける曲を集めたベスト盤なら話は別。
14年間のベスト盤でありながら、良い意味でサウンドが普遍である。下手上手いミック・ジャガーのボーカルに、プログラミングした音をほとんど使わない、その場限りの、二度と同じ音は作れないといった生々しさを感じる演奏が良くマッチして、ストーンズの真骨頂を全編から感じることが出来る。
ストーンズはちょっと・・・という人にも十分お勧めできるアルバム。私は特に、ノリの良い「ブラウン・シュガー」、間奏の即効的なギターサウンドがかっこいい「アンダーカヴァー・オブ・ザ・ナイト」が好きだ。