「キッドA/レディオヘッド」 00年 評価 2
レディオヘッドの4作目。前作同様コンピュータサウンドを取り入れた作品となる。前作ではその特徴はほぼ感じられなかったのだが、本作では本格的に採用。しかもそれはU2が「ZOOROPA」で取り入れたようなデジタル・テクノ・ダンス系ではなく、環境音楽っぽい取り入れ方。
完成度は確かに高いとは思うのだが、もちろんポップスでもなければロックにも分類しがたい内容で、インストルメンタルの部分が多かったり(最後の曲は無音状態が計3分ある)、ボーカルのエフェクトが強くて何を言っているのかわからなかったり、映画で例えるとアンドレイ・タルコフスキー作品となるか。評論家筋の評価が非常に高いのだが、私は単なる一般リスナー。一緒に口ずさんだり、体が動いたり、歌詞やサウンドに単純に感動したりしたいだけなのよ。