「グリーン/R.E.M」 88年 評価4
それまでは知る人ぞ知るという存在で、評論家受けしていたR.E.Mが一気にメジャーデビューしたアルバムで、彼らの8作目のアルバムとなる。私はこの作品のあと、「モンスター」まで一時期4作を持っていたのだが、このアルバム以外は消してしまった。マイケル・スタイプのボーカルは、それまで何を言っているのかわからないという状態だったが、本作は非常にわかりやすい。
実はこのアルバムは一般受けしすぎて、コアなR.E.Mファンには評価が低いらしいが、私は別にコアでもなければ、ロックよりもポップロックが好きなので、このアルバムがR.E.Mの作品の中で一番聴くものとなった。本作のあとの3作は、非常に硬質なロックなのだが、同じような曲が多く、起伏がないというのが理由で消してしまったが、本作だけはポップな要素もあり、それぞれの曲が特徴的で聴いていて飽きない。
しかし、今聴いてみるとなかなか味わい深い作品で、もしかして消してしまった3作も、今聴けば結構いいと思うかも、というのが正直なところ。もしかしたらポップロックが好きで足早に聴いていた結果良く思わなかったのかもしれない。