「ザ・ワークス/クイーン」 84年 評価 3


 クイーンの10作目で、「ラジオ・ガ・ガ」というヒット曲があるが、結構オーソドックスな作りで、前作からの軌道修正を図り、エルヴィス・プレスリー調で「愛という名の欲望」を彷彿とさせる「マン・オン・ザ・プロール」、「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」みたいな「悲しき世界」など、過去作品を彷彿とさせるものや、ハードロック調の曲も今までと同じような内容で、だけど、ライヴでやったら間違いなく盛り上がるだろうというような、偉大なるマンネリリズムとでもいうべき内容。新味としてはジョー・ジャクソンのようなAORを彷彿させる「愛こそすべて」くらいか。