「華麗なるレース/クイーン」 76年 評価 3.5


 クイーンの5作目で、前作「オペラ座の夜」と対になる作品といわれている通り、音作りは基本的に前作を踏襲されている。前作同様それぞれの楽曲の完成度は高いが、ややトータル性は欠ける。

 本作もなかなか評価が高い作品なのだが、私はそれほど好きになれない。クイーンの音は明らかにハードロックであり、それがいまいち私の洋楽好きの根幹に響かないということなのだと思う。ハードロック好きには一曲目の「タイ・ユア・マザー・ダウン」の出だしから痺れるのだろうが、私はもう少し落ち着いて聴きたい派なので、それほどには魅かれないし、メロディの際立つ楽曲は少ないと感じてしまう。