「狂気/ピンクフロイド」 73年 評価3


 73年に発売されながら、83年のビルボード年間チャートでもチャートインしていたという、驚異的なロングセーラーを記録したモンスター・アルバムである。

 ピンク・フロイドはプログレッシヴ・ロックファンなら知らぬものはいないビッグバンドであり、その芸術的な作品群はやはり他と一線を画した世界を創造している。しかし、あまりに芸術志向が強いのも事実で、一般的には受け入れがたいのが現実でもある。私も一時期6作ぐらい持っていたが、ほとんど聴くことはないので今は本作と『ザ・ウォール』しかもっていない。

 あまりにも有名な本作は芸術的には最高峰の出来であることを否定しないが、楽しんでとか、感慨深く聴ける代物ではなく、個人的には名作で、ギネスブックにも載っているから持っているというのが正直なところ。