「シェイキング・ザ・トゥリー/ピーター・ガブリエル」 90年 評価 4
傑作『SO』でメロディ・ラインの確かさを証明したピーター・ガブリエルの初のベスト盤。『SO』以降の発表曲が3曲、『SO』から5曲、それ以前のアルバムから8曲という構成になっている。
ピーターの『SO』以前のアルバムはプログレ路線の王道を行っているため、私にとっては全編を通して聴くのは正直つらい。しかし、ベストとして一般受けしそうな曲を集めてみると、これがなかなか良い。もともとメロディ的にきちんとしたものが作れる人なので、『SO』以外からの収録曲も印象に残るものが多い。本作は一般的なポップス・ロックファンからも受け入れられる良作である。