「ハングリー・イヤーズ/ニール・セダカ」 75年米 評価4.5
ニール・セダカの70年代のベストアルバムがかなりイケてたので、彼の70年代のアルバムのうち最も売れた本CDを購入してみた。
ロック、バラード、カントリー、ゴスペルなどなど本当にいろいろな曲調の曲を書いていたものだ。しかし、何かがとても突出しているという感じはないため、器用貧乏な感じはするが、それでもメロディの美しさは否定しようがない。
とはいってもキーボードにデヴィット・フォスター、ドラムにエルトン・ジョンと組んでいたナイジェル・オルソンを起用しているように、バックもしっかりしているし、私にとって好きな部類に入るのは間違いない。のんびりと何も考えず聞くのに適する癒し系のアルバムである。
特に表題曲や、「悲しき慕情」の素晴らしさは特筆物。自分の曲をリアレンジした「悲しき慕情」はその頃最も油が乗っていたカーペンターズのリチャード・カーペンターがストリングス・アレンジを担当していることもあり、けちのつけようのないバラードに仕上がっている。